この記事を書いた当時から時間が経ち、私自身も支店長という立場を離れました。
今あらためて振り返っても、新任支店長に一番伝えたいのは、部下を動かそうとする前に、まず現場をよく見ることです。

役職は人を偉くするものではありません。
むしろ、役職が上がるほど、誰も注意してくれなくなります。
だからこそ、謙虚さと観察力が大切になります。

新しく支店長になる人には、最初から完璧な答えを出そうとせず、現場の声を聞きながら、自分らしいリーダーシップを育ててほしいと思います。

定年後に振り返っても、新任支店長に伝えたいこと

新しく支店長になる時、多くの人は期待と不安を同時に抱えるものです。
部下との信頼関係をどう作るのか。
赴任直後に何を見て、何を急がないべきなのか。

私はこれまで複数の支店で管理職を経験してきました。
その経験から、新任支店長にまず伝えたいのは「最初から完璧な上司を目指さなくていい」ということです。

今回縁があって同じ事務所内の違う部署で
働いていたスタッフが他の支店の
支店長として抜擢されて旅立っていきました。
今まで任されていた業務に比べれば
預かる人数も規模も異なるので
希望と不安で一杯の今の気持ちを
今回こじんまりとした送別会でぶつけてくれました。

新天地への希望

転勤のあるサラリーマンというのは
環境が大きく変わることが、ストレスでもある反面
営業環境や人間関係等を全てをリセットできるので
ゼロからやり直しができる良い機会だと思っています。

関東から関西へ

生まれも育ちも関東の方で関西方面へ転勤される場合
どうしても戸惑いを感じる人がいる多いみたいです。
関西人もそれなりに関東へ異動する時に
ストレスを持つかもしれませんが、そこの大きな違いは
『自分を殺して相手に合わせようとするか?
ある程度は様子は見るが自分のペースで動いて
相手に理解してもらうか?』の違いなのかもしれません。
よく関西人は図々しいとか言われますが
実際に自分のペースに相手を巻き込むという
図々しさというものは兼ね備えているのかもしれません。
今回 赴任される方は
関東からの関西への勤務。
こういう点がうまく事が運んでくれたらいいと思っています。

そのばたばと忙しい中
先週一週間、引継ぎのために
早速関西へ行ってきた後
引っ越しのためのタイミングで
送別会をひらくことができました。

赴任する側の希望と受け入れる側の期待

赴任する側の彼は引継ぎの一週間の間
一生懸命スタッフに寄り添い、話を聞くようにしているみたいです。
毎晩お酒を酌み交わしながら今までの不満やストレスを
汲み取るようにして聞くようにされている模様です。
スタッフ側の新支店長に対する期待が高いために
自分たちの気持ちをわかってもらいたい
ということを伝える良いチャンスなのかもしれません。

僕からのエール

今まで支店長と呼ばれるような管理職の立場を
4か所経験してきた僕から彼へ少しでも何か役立つことがないかと思い
以上のような話を聞きながらエールを送りました。

心得1:一気に信頼を勝ち取ろうとしない

 新任支店長は新婚生活のときのように
パートナー(スタッフ)と良い関係を築くために
一生懸命 距離を近づける努力をお互いがしようとします。
しかしそれが少しの些細な出来事で脆く崩れてしまうこともあるのが
人間関係というものです。
『最初は良かったけど段々人間性がわかって気まずい関係になった』
ということなんてよく聞く話です。
無理に背伸びせずにマイペースで徐々にわかってもらえれば良い
くらいの気持ちで動かないと支店長は任期がありそうでないものなので
力まず肩の力を抜いてゆっくりと関係を近づけるようにすればいいと話をしました。

心得2:赴任直後の違和感を大切にする

 人間というのは順応をしてしまう生き物です。
良い意味でもありますが
初めて赴任して外からみた違和感というものが
そこに住みついてしまうと
順応してしまい、何も感じなくなってしまいがちです。
一番最初に感じた違和感がまさに改善が必要な部分ですが
それが内に溶け込んでしまうと見えなくなってしまいます。
僕の場合だと最初の内にそれをナンバー2の信頼できる部下へ
はっきりと言葉で伝えて深く話をします。
部下が賛同してくれるかどうはわかりませんが
まずは自分の感覚がこうだということを伝えることと
アウトプットすることで自分の中でも忘れないようにすることが大切です。

心得3:部下への本当の優しさは向き合うこと

 『良い管理者とは?良い支店長とは?』定義づけるのは非常に難しいです。
僕は部下へ愛情をもつことだと思っています。
愛情とはうわべの態度や言葉ではなく
相手への本当の思いやりです。
基本的には自由に考えさせ積極的に行動をしてもらうようにしますが
時には間違った方向や考え方を持った場合は
見て見ぬふりをするのではなくしっかりと向き合うことができる上司が良いと思います。
自分のとって都合の悪い話を聞くのは
誰しもが嫌なことです。
しかしそれを敢えて指摘してあげることと
それをわかるように説明してあげること
これを常日頃から努力する必要があります。

心得4:管理職ほど謙虚な姿勢を忘れない

 管理職になると『自分は偉くなったんだ』と勘違いをしてしまい
そのような行動をとり始めると
裸の王様のごとくすぐに周囲の人は離れていきます。
一番怖いのは『上の地位になればなるほど
誰も叱ったり注意してくれない』という立場に
なっていくのです。
部下とは是非距離を縮めて
なんでも話をしてもらえるような関係を作るように心がけるべきです。
まずは部下の仕事ぶりを認めて
意見を尊重し常に自分の意見もどのように感じるのかを
素直に言ってもらえるような関係をつくれれば最高です。

このような考えになった理由は今まで失敗してきたから

色々な経験をしてきて初めてわかることがたくさんあります。
自分が失敗してきたことを新しい転勤先で
改善ができて支店運営がうまくできたということを体感してきました。
やはり最初は小さな支店の管理職から始め、徐々に大きな支店を
任せてもらったということが役に立ったと思っています。
最初からある程度大きな支店運営を任されていたら
もっと大けがをしていた可能性があります。
これからは人材不足と歪な社内の年齢ピラミッドのせいで
いきなり大きな支店からスタートする管理職も
登用される可能性もあります。
そのような人たちに少しでも僕の失敗から学んだ経験が
役に立てばよいと思い記事化しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
こむぎのパパ
京都生まれ。外資系航空会社で長年勤務し、全国各地で営業・マネジメントを経験してきました。現在は定年後の再雇用という新しい働き方をしながら、60代からの暮らし方や人生の楽しみ方を発信しています。 このブログ「こむパの目利き」では、海外旅行、航空業界の裏話、空港・飛行機の楽しみ方、定年後の生き方、ガジェット、車、アウトランダーPHEV、愛犬との暮らしなど、実体験をもとに役立つ情報を紹介しています。 同世代の方には定年後の生活を前向きに楽しむヒントを、これから管理職を目指す方には仕事や人との向き合い方をお届けできれば嬉しいです。