今ではインバウンド需要の人気の場所となった北海道。韓国、台湾だけでなくアジア全域にまで知られるよになりました。それまでにこんな苦労した時代を思い出させるお話です。
2017年、調査の結果、
欧米諸国には「北海道」が知られてないことが再確認されました。
かねてから言われていた通りということ。
「サッポロ」は知られているけど「ホッカイドウ」は聞いたことがない。
そうです、まず名前を知ってもらわなければなりません。
2020年東京オリ・パラまでの課題は
細かなことはさておいて、
「北海道」の名前を広く知ってもらうこと。
できれば興味を持ってもらうことだと思います。
2020年、欧米からわざわざアジアの果ての東京に来るみなさんは、
上海や香港、シンガポール、台湾にも足を伸ばすに違いありません。
ぼくらがパリに行くついでにバルセロナやミラノに足を伸ばすのと同じです。
では、どうすれば北海道に立ち寄ってくれるのでしょうか。
たとえば、北海道に立ち寄った方が安い旅行商品を作ることだと思います。
旅の計画は2、3日長くなったにしても、北海道経由の方が安くなる。
そんな魔法はありますか?
もちろん、無理をしてでもつくらなければ、ありません。
新千歳は羽田より800キロも北米に近くなります。
もちろん、ヨーロッパの北の玄関、フィンランドにも最も近い。
オリンピックの2ヶ月だけも、定期チャーターを企画すべきだと思います。
脈のありそうなフィンランド航空やシンガポール航空、旅行会社に予算をつけて、
欧米からの誘客に向けた課題と可能性を探る機会にしてはどうかと思います。
2030年の札幌オリンピックに向けて、ぼくらは慌てなければなりません。
航空機の欧米路線、つまり直行便もないままでの誘致運動は弱いですよね。
オリンピックで、北海道が「変わる」のではなく、
オリンピックを、北海道を「変える」チャンスにしなければなりません。
北海道がアジアのモデルコースをつくらなければ、北海道はコースに入りません。
北海道に立ち寄ることに魅力はまだまだ伝わっていません。
料理や景色はわざわざ立ち寄ってもらうほどの強いコンテンツになりますか?
北海道は、上海や香港、シンガポールや台湾に話を持ちかけて、
どうすれば仲間に入れてくれるのかを知るのではなく、開拓しなければなりません。
2010年1月14日、日経新聞に驚くべき記事が載りました。
中国からの航空券は0円にする、名付けて九州『エアQ構想』です。
残念ながら、実現はしていません。あるシンクタンクのアイデアだと聞いています。
空港民営化も基本的な考え方は同じだと思います。
着陸料を安く抑えても、かわりに大勢が来てくれるなら
別の消費行動で元が取れるということ。
航空運賃を地元が負担することが条件になる誘致活動でも、
それ以上の消費行動が期待できるならやる価値があります。
たとえばLCC誘致に地元が三億円使っても、
地元で五億円消費させる知恵があるならやる価値がある、ということです。
お金をかけて(インプット)、
その結果がどうなるのか(アウトプット)も大切ですが、
それで何が変わったのか(アウトカム)が重要です。
そしてそれがきっかけで状況が大きく変わる(インパクト)ことを求めたい。
観光客がきて、消費してくれることで、地域が元気になるということも大切ですが、
観光に取り組むことで、このまちを失くしたくないと思うようになること。
観光とは、地域の存続につながる取り組みであることに意義があるということです。
人口減少を交流人口で補うことも重要ですが、人口や消費が増えることより、
どういうまちの形、暮らし方を求めていくのかということ、
要するに、その先にあるビジョンを共有していきたいと思います。
一人ひとりが自分にできることをしっかりやって、
こどもたちに明るい未来、北海道を見せて、作って、残さなければなりません。
ぼくらの老後の安心も大切ですが、
こどもたちの未来に思いを馳せて、自分なりに尽くしたいと思うわけです。
そうではありませんか?
と、そういう話を東京でもする機会をいただきました。
東京で北海道の未来を語る意味は、
北海道にこそ、この国の明るい未来があると思うからです。
そして、それを実現するためには道民のみなさんはもとより
道外のみなさんにも理解してもらうことが必要だと思うからです。
住み続けられるまちをつくるため、残すために、
どういう取り組みをしていくべきなのか。
みなさんも一緒に考えてみようではありませんか。
こむパの所感
2025年の今は北海道は日本国内だけでなく海外からも多くの人がやってきています。僕が札幌に住んでいた2015年頃も雪まつりなどの一部の時期だけは大人気でした。観光はオンとオフがなく年間一定量の人がコンスタントに来てもらわないと成り立たないです。その中で師匠が信念をもって実施してきたことが今目が出てきたのだと実感します。
海外からのインバウンド需要を期待するのなら、僕たち日本人自体がもっと海外に出かけて視野を広げる必要があります。どんどん近視眼的で自分たち中心の狭い世界で物事をみてしまうといずれ盲目状態で排他的な考え方につながるのでは?と憂う僕でした。