会社勤めのサラリーマンとして数十年、挑戦と成果を積み重ねてきた私たち。いずれ来る定年という節目を迎えるにあたり、新たな道を模索する時期が訪れてきます。これまでの経験と知識を次世代に伝えたい一方で、若い世代の足かせになるのではないかという懸念を抱える方も多いのではないでしょうか。さらに、同じ会社での継続雇用を選んだ場合に感じる業務内容の制約―それが、私たちの新しい挑戦への意欲をさらに掻き立てています。
では、定年後の人生をどうデザインし、何を基準に新しい挑戦を選ぶべきなのでしょうか?この記事では、次世代への貢献、新しい挑戦、働き方の見直し、そして具体的なアクションプランについて詳しくお話しします。
目次
1. 次世代への橋渡し―知識を共有する
まず、自分が培ってきた営業スキルや経験は、次世代にとって貴重な財産です。これを単に教えるだけでなく、実践的なアドバイスや失敗談を交えることで、後輩たちにより深い学びを提供できます。以下に具体的な方法を挙げます。
メンター制度に参加する
再雇用制度を活用し、若手営業職の育成に貢献します。メンターとして、これまでの成功例や失敗談を共有することで、若手の成長を支援できます。
これは企業によって導入しているところとしていないところがあります。特に人材不足だったり会社の懐事情がよくない経営基盤がぜい弱な中小企業の場合は定年後も現役時代と同様の仕事とパフォーマンスを求めている場合があります。その点は継続雇用を希望する際にしっかりと話し合いをする必要があります。
ブログや動画配信を活用する
自分の経験やスキルをブログ記事やYouTube動画として公開することで、より広い層にアプローチできます。自分の経験をOUTPUTすることは相手に刺激を与えるだけでなく、自分自身のスキルの向上と新しいことに取り組むポジティブな行動が今後の定年後生活を左右します。ITスキルがなくても最近は直感的に動画配信やブログ作成ができます。また初期投資も他のことに比べれば圧倒的に少なくて自分のものに身に付きます。
実際に筆者の私も今年の春から直感的に動画配信を開始しました。
【動画配信に準備するもの】
・カメラ:スマホでもOKだけど長時間撮影の場合はアクションカメラがおススメ
私が使っているものは安くておススメ(新製品が出たので安い)
・動画編集ソフト:初心者向け無料ソフトからプロの編集者のソフトがありますが、
YouTubeなどで優しく解説してくれているフィモーラがおススメ
そして実際に作ったYouTube動画がこれ↓
バリバリ文系のIT業界や映像業界とは全く無縁の僕が
直感的に事前勉強もせずに作りました。
地域のコミュニティ活動
地元の学校や企業向けのキャリア講座やセミナーを開催することで、直接的な知識共有が可能です。
これらを通じて、後進が成功する姿を見られることは、私たち自身のキャリアの価値を再認識する良い機会でもあります。さらに、知識共有の過程で新しい気づきや自己成長を得ることもできます。
2. ワクワクする仕事―未知の領域への挑戦
営業職として長年活動してきた私たちには、顧客との関係構築や課題解決能力といった汎用性の高いスキルがあります。これを生かして、まったく異なる分野に挑戦することも可能です。以下にいくつかの例を示します。
起業
これまでの経験を基に、コンサルタント業やオンラインショップを始める。例えば、営業スキルを活用して営業研修プログラムを販売することも考えられます。
新しい学び
興味のある分野(例えば、デザインやプログラミング、カウンセリング)のスキルをオンラインで学び、副業や新たなキャリアに発展させる。
地域貢献活動
地元の観光ガイドや特産品のPR活動に参加するなど、地域密着型の仕事。
新しい挑戦を始める際には、まず小さな一歩を踏み出すことが大切です。これにより、自分の可能性を試しながら、次の道を探ることができます。また、失敗を恐れずに挑戦することで、自分の成長を感じられるはずです。
3. 制約を超えて―再雇用後の自分らしい働き方
定年後も同じ会社に残る選択肢を取る場合、確かに業務内容が制限されることがあります。しかし、この制約の中にも機会を見出すことが可能です。
新規プロジェクトの提案
社内で未開拓の分野や、新たな市場開拓のアイデアを積極的に提案します。
もちろんこれには相手が受け入れてくれるかどうかが一番の問題かもしれませんが、現役時代に自分自身も部下の言うことを親身になって聞いていく姿があれば、きっと新しいリーダー達も受け入れてくれるはずです。
他部門との連携
営業以外の部門と協力し、新たな視点で会社に貢献します。
さらに、フリーランスや契約社員として他社で働く選択肢もあります。これにより、自分のスキルを活用しながら、より自由な働き方を実現できます。
例えば以下の通りです
フリーランス営業コンサルタント
特定のプロジェクトや中小企業向けの営業戦略アドバイスを提供。
自分を売り込むには派遣会社の登録などが必要かもしれませんが、ここでも前述のYouTube配信やブログ記事を書いていたら目に留まる人たちからのご縁をいただけれるかもしれません。
オンライン講師
営業スキルやキャリア形成に関する講座をオンラインで展開。
こちらも最終的には自前で撮影、配信するのが一番です。
以上これらの選択肢を検討することで、制約を乗り越えた新しい働き方を見つけられる可能性があります。
4. まだ見つけられない「次の一歩」
新しい挑戦を探す過程で、具体的な目標が見つからないこともあります。しかし、それは決してネガティブな状態ではありません。この時間を「自分を見つめ直す機会」として活用しましょう。
日々の興味を記録する
日常生活で少しでも関心を引かれることを書き留め、そこからヒントを得る。
思ったことを書き留める習慣作りを手伝ってくれるのはメモ機能ソフトです。
おススメはGOODNOTE
iPadでメモしたものがiPhoneやPCでも共有できるようになり、いつでも見返せれます。
また最近ではchatGPTに自分の考えや出来事を覚えさせています。些細な事を入力していけばAIは私自身を理解していき、最終的には良いアドバイスをしてくれる場合があります。
リンクは僕のお気に入りのamity senseiが作った本。
もちろんこの人の動画チャンネルから入るのが分かりやすいと思います。
短期的な趣味や活動に挑戦
短期間で成果が出る趣味や活動(例:料理教室やDIY)を通じて、自分の関心を広げる。
以前に市の広報誌で初心者農業スクールというものに応募したことがあります。
地元の近郊農業を営んでいる人が講師となって市民農園で指導をしてくれました。
最初の1時間だけが座学であとは、市民農園の一畝だけを使った実践。
半年後にはいろいろな野菜ができて楽しかったです。
他者との対話を通じて視点を広げる
異なる業界や立場の人と交流し、新たな視野を得る。
現役時代から『異業種交流会』などに行くことをおすすめします。
マルチ商法などの変なものを売りつけられないか?とか心配をした時期もありましたが、基本的には『面白いことを見つけたい』という人の集まりだと思います。
スケールの大きさに気後れする場面も多々ありますが、自分への刺激になるのは確実です。
これらの活動は小さな一歩ですが、それがやがて大きな変化をもたらすきっかけとなる可能性を秘めています。
5. 定年後の生活設計―経済面と時間の管理
新しい挑戦をするにあたり、経済面と時間管理も重要な要素です。以下のポイントに注意して計画を立てましょう。
経済的な準備
新しい活動を始める前に、現状の資金を整理し、必要な予算を把握する。
最近はNISAなどが話題になり個人投資への関心も高くなりました。
S&P500やオールカントリーのようなインデックス投資での長期的に資金を増やそうという考え方もありますが、定年を間近に控えている人には不向きな場合もあります。
私の場合はインデックス投資と優良高配当株を組み合わせています。
毎年受け取る配当金は目に見えた生活の助けになりますから、今からでもできる活用法だと思います。
時間の優先順位をつける
新しい挑戦に取り組む時間と、家族や趣味に費やす時間のバランスを考える。
これは当たりまえなことですが、家族の理解と協力が一番。
でも現役時代のように少々家族を犠牲にしてでも。。。という考えは論外。
体力も衰えているのですから家庭優先で物事をすすめていきましょう。
また、これらの計画を家族と共有することで、サポートを得やすくなります。家族とのコミュニケーションは、定年後の生活を充実させるための大切な要素です。
まとめ
定年後の人生は、終わりではなく新しいスタート地点です。これまでの経験を活かしつつ、自分自身が本当にやりたいことに挑戦する絶好のチャンスです。
私たちが次世代にとっての「手本」となる存在であると同時に、自らも学び、成長し続ける姿勢を持つことで、より充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。
自分の経験と未来への希望を信じ、次の一歩を踏み出してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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