60歳から差がつく 情報リテラシーの鍛え方

目次
入り口を増やし 自分で深める情報収集術
政治も経済も、世の中の変化が以前よりずっと速くなったと感じています。
また一部メディアでは偏向報道が話題になっています。
60歳からの情報リテラシーをどう高めるかは、これからの人生でますます大切なテーマだと思います。
少し前まで当たり前だったことが、わずか数日、数週間で大きく変わる。
為替、株価、物価、金利、年金、働き方、国際情勢、テクノロジー。
こうしたものが互いにつながりながら動いている今の時代は、ただ受け身でニュースを眺めているだけでは、本当に大事な変化を見落としてしまうことがあります。
最近特に感じるのは、情報リテラシーの高い人と低い人の差が、そのまま生活や判断の差になって現れやすくなっているということです。
同じニュースを見ているはずなのに、ある人は落ち着いて状況を整理し、必要な対策を考えられる。
一方で、別の人は断片的な情報に振り回され、不安になったり、極端な意見に引っ張られたりしてしまう。
この差は、単純に知識量だけの差ではないように思います。
大きいのは、情報をどう受け取り、どう確かめ、どう深めるかという姿勢の差です。
私は60歳になった今、この「情報との付き合い方」が、これからの人生を大きく左右すると感じています。
資産を守ることも、無駄な不安を減らすことも、世の中の変化に置いていかれないことも、結局は情報の取り方に深く関わっているからです。
この記事では、私自身が普段実践している情報収集の考え方を整理しながら、60代からの情報リテラシーの高め方について書いてみたいと思います。
結論を先に言えば、私が大事だと思っているのはこれです。
入口は複数持つ。深掘りは自分でやる。
この感覚が、これからますます大切になると思っています。
情報リテラシーとは「たくさん知ること」ではない
情報リテラシーという言葉を聞くと、多くの人は「情報にだまされない力」や「正しい情報を見抜く力」を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それも大事です。
ただ、私はそれだけでは足りないと思っています。
今の時代は、情報が少ないのではなく、むしろ多すぎます。
しかも、速い。
さらに、正しい情報と間違った情報、事実と意見、解説と印象操作が混ざって流れてきます。
そんな環境の中で必要なのは、単に情報をたくさん知ることではありません。
本当に大事なのは、
- まず何が起きているかに気づくこと
- 気になったキーワードを拾うこと
- それを一つの情報源だけで終わらせないこと
- 複数の角度から見て、自分の頭で整理すること
だと思っています。
つまり情報リテラシーとは、
知識量の多さより、情報との向き合い方の質
ではないでしょうか。
昔は新聞が中心だった 今は入り口を複数持つ時代
昔は新聞が情報収集の中心でした。
朝刊を開いて見出しを追い、気になる記事を読む。
世の中の流れをつかむには、それで十分だった時代が長くありました。
多くの家庭が新聞を取り、月に数千円を払い続けていました。考えてみれば、これも立派なサブスクです。
雑誌もそうです。
経済誌、株式投資の雑誌、ITや家電の雑誌など、関心のある分野の媒体を毎月読むことで、世の中の変化を追いかけていました。
でも今は、紙の媒体だけでは追いつきにくい時代になりました。
変化が速すぎるからです。
新聞には新聞の価値があります。
整理された情報を落ち着いて読めるのは大きな強みです。
ただ一方で、昨日までの動きを把握するには向いていても、今日この瞬間に急速に広がっている話題や、まだ大きなニュースになる前の変化の兆しをつかむには、やや遅く感じることもあります。
だから今は、昔のように「一つの媒体を読めばよい」というより、
複数の入口を持っておき、気づいたことを自分で広げていく
ほうが現実的だと思っています。
私はXを否定していない むしろ優れた入口だと思っている
最近はXに対して、危険だとか、ノイズが多いとか、極端な意見が広がりやすいとか、いろいろな見方があります。
それは確かに一面としてあると思います。
ただ、私はXを否定していません。
むしろ、情報の入口として非常に優秀だと感じています。
なぜかというと、短い文章で今何が話題になっているのかがすぐ見えるからです。たった2行、3行でも、
- 今どんなテーマが注目されているのか
- 何に人々が反応しているのか
- どんなキーワードが急に広がっているのか
こうした空気感がすぐわかります。
これは昔の新聞の見出しを次々に追っていく感覚に少し似ています。
全部を深く読むわけではない。
でも、まず世の中の動きに気づける。
そこがXの強みだと思っています。
Xは結論を出す場所ではなく 問いを見つける場所
ただし、ここが大事です。
私はXを見ますが、Xだけで判断はしません。
Xには速報性があります。
その反面、断片的な情報も多いですし、感情の強い投稿が拡散されやすい面もあります。
一部だけを切り取った情報や、文脈の見えにくい話も少なくありません。
だから私は、Xを「答えの場所」ではなく、
問いを見つける場所
として使っています。
気になるキーワードがあれば、それを頭に入れて次に進む。
本当の意味で理解しようと思ったら、その後に別の情報源を見に行く。
この使い方が、今の自分には合っています。
NHK ONEもNewsPicksも「答え」ではなく「入口」
私が普段見ているのは、Xだけではありません。
NHK ONEも見ていますし、NewsPicksも使っています。
ただ、ここで誤解のないように言うと、私はこれらを「深掘りの終着点」と考えているわけではありません。
私の中では、これらもやはり入口です。
NHK ONEは流れをつかむのに便利
NHK ONEは、速報や大きなニュースの流れをつかむのに便利です。
「今、何が起きているか」を把握するにはとても役立ちます。
短時間で世の中の主要テーマを確認できるので、まず全体像をつかむという意味で重宝しています。
NewsPicksは注目テーマに気づかせてくれる
NewsPicksも、政治経済やビジネス系の話題がまとまって入ってくるので、入口として面白い存在です。
私は無料版を使っていますが、それでも十分に「今こういうテーマが注目されているのか」と気づかされることがあります。
ただ、ここでも大事なのは、見出しや要約だけで満足しないことです。
そこで気になったテーマがあれば、自分で横に広げていく。
そのきっかけとして、とても役立っていると感じています。
ポッドキャストは「耳から入る入口」として意外に強い
最近あらためて良いなと思っているのが、ポッドキャストです。
文章を読む情報収集と違って、ポッドキャストは耳から入ってきます。
だから、移動中や家事の合間など、手や目が空いていない時間でも情報に触れられます。
これが思っていた以上に便利です。
経済の話、投資の話、時事問題のやさしい解説。
パーソナリティが自分の言葉で話してくれるので、堅いテーマでも入りやすいことがあります。
特に、文字だけだと難しく感じるテーマでも、会話形式ややわらかい語り口で聞くと、理解の入口になりやすい。
これは大きなメリットだと思います。
もちろん、ポッドキャストもそれだけで完結させるのではなく、
「気になる話題が見つかったら、後で自分で調べる」
ためのきっかけとして使うのがいいと感じています。
深掘りはどこでやるのか 私はこうして広げている
ここまで書いてきたように、X、NHK ONE、NewsPicks、ポッドキャストは、私の中ではどれも入口です。
では、本当の意味での深掘りはどこでやるのか。
私が実際にやっているのは、キーワードを起点に横に広げることです。
たとえばXやNHK ONE、NewsPicksで気になるテーマを見つけたら、そこで終わりません。
次にやるのは、
- そのキーワードでネット記事を探す
- 関連語を追加して検索する
- SNS上で別の立場の人の見方を見る
- YouTubeで詳しく解説している人の話を聞く
- 類似テーマや過去の経緯までたどってみる
といったことです。
要するに、一つの情報を縦に深く掘るというより、
横に広げながら全体像をつかむ
イメージです。
一つの情報源だけで完結させない
今の時代は、どの媒体にもそれぞれ特徴があります。
- 早いが浅いもの
- わかりやすいが偏りがあるもの
- 専門的だが難しいもの
- 感情が強いが現場感があるもの
だからこそ、一つの情報源で完結させてしまうと、どうしても見え方が偏ります。
重要なのは、「どれが正しいメディアか」を一つ選ぶことより、
複数の入口から見て、自分で照らし合わせること
だと思っています。
ChatGPTは情報を「もらう道具」ではなく「整理する道具」
私はChatGPTの有料版も使っています。
AIというと、「何でも答えてくれる便利な道具」と見られがちですが、私自身はそれだけの使い方はしていません。
むしろ最近は、考えを整理するための道具として非常に役立つと感じています。
たとえば、
- あるニュースの論点を整理したい
- 自分の考えを言語化したい
- いくつかの見方を比較したい
- 情報を発信できる形にまとめたい
そんなときに、AIはかなり助けになります。
情報が多い時代は、情報不足よりも、むしろ頭の中が散らかることのほうが問題です。
いろいろ見た結果、結局何が重要なのかわからなくなる。
そういう時に、ChatGPTのようなAIを使って、自分の頭の中をいったん整理する。
これはこれからますます重要になると思っています。
ただし、これも万能ではありません。
AIがすべて正しいわけではない。
だからこそ、丸投げではなく、自分の考えを整える補助輪として使うのが大事だと感じています。
情報リテラシーは「疑う力」より「確かめる習慣」
情報リテラシーというと、「すぐ信じないことが大事」とよく言われます。
それは間違っていません。
でも私は、もっと大事なのは
確かめる習慣
だと思っています。
ただ疑うだけでは、前に進みません。
何でも否定していたら、結局何も理解できないままになります。
逆に、何でも信じてしまうのも危険です。
だから必要なのは、その間にある姿勢です。
- まず気づく
- すぐに飛びつかない
- 他の情報源も見る
- 少し広げてみる
- 自分で整理する
この流れを習慣にできるかどうかで、情報との付き合い方はかなり変わると思います。
情報に強い人は 受け身ではなく能動的
情報に強い人は、必ずしも特別な頭の良さを持っているわけではないように思います。
むしろ違うのは、受け身ではなく能動的だということです。
ただ流れてきたものを見るだけではなく、
「これは何だろう」
「他ではどう言っているだろう」
「背景には何があるのだろう」
と、一歩踏み込んでいく。
その差が、あとで大きな判断の差になっていくのではないでしょうか。
60代こそ 情報の取り方で差がつく
私は60歳になって、あらためて思います。
これからの時代、60代こそ情報の取り方で差がつくのではないかと。
若い世代は、デジタル環境に最初から慣れている人が多いです。
一方で、私たちの世代は紙の時代を長く経験してきたぶん、情報収集の感覚が昔のままになりやすいところもあります。
でも、社会はもう大きく変わっています。
健康、お金、年金、働き方、再雇用、資産防衛、旅行、防災。
こうしたテーマのどれをとっても、古い感覚だけでは追いつけない場面が増えています。
だからこそ、60代からでも遅くない。
むしろ今こそ、自分なりの情報の取り方をアップデートする価値があると思っています。
それは決して難しいことではありません。
- Xで流れをつかむ
- NHK ONEで主要ニュースを見る
- NewsPicksで注目テーマを知る
- ポッドキャストで耳から学ぶ
- 気になることは検索で広げる
- YouTubeやSNSで違う視点を見る
- ChatGPTで整理する
こうした流れを自分なりに持てば、それだけでかなり違ってきます。
私が考える これからの情報収集の基本姿勢
ここまでの話をまとめると、私が大事だと思っているのは次のようなことです。
1. 一つの情報源に頼りすぎない
どんな媒体にも長所と短所があります。
だから一つだけで完結させない。
2. 速報と深掘りを分けて考える
まずは入口で気づき、理解はあとで自分で深める。
3. 見出しで終わらせない
短い情報は便利ですが、便利だからこそ、その先を見に行く姿勢が必要。
4. 感情より構造を見る
誰かが強く怒っていることより、何が起きていて、なぜそれが重要なのかを見る。
5. AIは答えではなく整理の補助に使う
AI任せにしない。
でも、整理や比較には大いに使う価値がある。
まとめ
情報リテラシーとは 入口を増やし 自分で深める力
私は、Xも、NHK ONEも、NewsPicksも、ポッドキャストも、どれも便利だと思っています。でも、それらを「答えをくれる場所」とは考えていません。
どれもあくまで入口です。
大切なのは、その入口から気になったテーマを見つけて、自分で調べ、自分で広げ、自分で整理していくこと。
情報リテラシーとは、たくさん知っていることではなく、
複数の入口を持ち、自分で深める力
なのだと思っています。
時代の変化が速い今だからこそ、受け身のままでは差が広がりやすい。
逆に言えば、情報との付き合い方を少し変えるだけでも、見える景色はかなり変わってくるはずです。
60代からでも遅くありません。
むしろ今だからこそ、自分なりの情報アンテナを整え、自分なりの情報の深め方を持つことが、これからの人生をより豊かにしてくれるのではないでしょうか。
みなさんは普段、どんな情報源を使っていますか。
そして、気になるテーマをどのように深掘りしていますか。
次回は実際にどのようなアプリとチャンネルを聞いているのかも伝えていきたいです。
皆様のご意見もお待ちしております。















