アラフィフは
定年へまっしぐら
こむパはこむぎ(白柴)のパパだから。
定年後の人生設計を50歳後半から始めたこむパ。
10年以上の単身赴任で鍛えた目利き。
そして定年後のお金の話。
今まで仕入れてきた情報と勉強してきたものを
自分の中で整理しています。
師匠からの手紙 PR

特別連載しかけ通信2北海道の観光戦略:魅力的な夜ナイトタイムエコノミー

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『自分の生まれ育った街に多くの観光客に来てもらう』北海道で知り合った素晴らしい志の持ち主である方の執筆文を連載します。毎週メルマガで送っていただいていた『まちが素敵になるしかけ』<しかけ通信>を許可をいただきましたので配信させていただきたく思います。

『ナイトタイムエコノミーを充実させよう』

ナイトタイムエコノミーとは


訪日外国人が増加する中、夕食後からの夜の観光資源を充実させて、
消費拡大と観光客の満足度のアップを図ろうという試みです。

具体的には、美術館や博物館などの開館時間を延長させること、
観劇などのエンターテイメントを夜遅い時間に開催すること、
あるいはすでに夜間営業をしているカラオケ、居酒屋などの周知をすることです。

アルテピアッツァ美唄HPから抜粋

今年2018年4月28日、旭川市にオープンした「星野リゾート OMO7旭川」、
コンセプトは「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」。
好奇心旺盛な都市観光旅行者へ向けたサービス「Go-KINJO」というのがありまして、
ホテルから徒歩圏内の「街」を深く調べ、
エキサイティングなコトやファンタスティックなモノに触れ、
街に溶け込むことをサポートするそうです。

友人のいる町ならば、行きつけの店や地元の人しか知らない場所に案内されたり、
地元のコミュニティに参加できたり、ガイドブックにはない特別な体験ができます。
そこに着目してできたのが、専任案内チーム「ご近所専隊 OMOレンジャー」。
初代OMOレンジャー5人が、気さくかつ親身にご近所旅をサポートするということ。
雑貨やカフェ、酒場巡り、ご当地のディープな食べ歩きなど、
それぞれのレンジャーが得意分野のスポットで特別な体験を案内してくれるそうです。

旅館業法と通訳案内士法の改正

今年2018年1月4日、旅館業法と通訳案内士法が改正されました。
ホテルによる着地型の地域体験や、
交流型の旅行商品の企画・販売ができるようになったということ。
資格がなくても、外国人相手の通訳ガイドができるようになったということです。

地方のホテルには、ぜひともこれを機会に、
朝食前(5時半~7時半)、夕食後(8時~10時)の小旅行を企画してもらいたい。
希望者をバスに乗せて、朝日を拝み、市場を覗き、神社参拝をし、ラジオ体操をする。
お寺でのちょっとした修行体験、小高いところからまちを見下ろし、星空の下を散策する。
ホテルのロビーで開拓当時の話などを誰かに語ってもらいながらお酒をいただく。

観光に一番大切な資源は『人』

求められているのは「思い出に残る一日」です。
つまり、一期一会の出会いを演出し、旅の思い出をつくってほしいということ。
ほしいモノがなくなって、足りないものは出会い、会話、コミュニケーション。
それを手に入れるための『観光』を実現していきましょうという提案です。

多くの人に訪れてもらう努力も重要ですが、
来ていただいたお客様により喜んでもらい、より楽しんでもらい、
よりお金を落としてもらうことがより重要です。

楽しかったねとリピートしてもらうこと、
楽しかったよと友達に喋ってもらう工夫が必要です。

価値を教える観光ガイドの育成:おもてなし文化

そのためには、ありふれて見える街にも歴史があることを知ってもらうことです。
身近な景色や植物がこの季節ならでは、この場所ならであることを説明することです。
つまり「価値を教えるガイド」を育ててほしいということです。
ガイドはいわば友達となり、友達はリピーターとして再訪を約束させます。

通訳ガイドが誰でも資格なしにできるようになったということで、
手軽な「街の案内人」をはじめた大阪の女性のことをテレビで紹介していました。
片言の英語を駆使して、右手にお好み焼きのヘラを持ち、
10人程の外国人を引き連れて1時間ほど大阪の都心をただただ練り歩く。
橋の説明、川の説明(阪神が優勝すると飛び込む人がいる)、店の人気、
夜になるそのあたりがかなりディープな場所になることを説明します。
1日4回程度やって4~5万円の稼ぎだそうです。
普通のオバチャンが、スーパーガイドになったという話です。

語学の得意な人を放っておく手はありません。
地元にいる外国人、あるいは外国人妻を遊ばせておく手はありません。
観光協会かホテルがコーディネーター役を買って出て、
ちょっとしたガイドサービスを始めてはどうでしょうか。

旅行者は、旅先でお金を使いたいと思っているのです。
旅先はお金を使う仕組みをつくらなければなりません。
ガイドのちょっとした説明が目の前の景色を特別なものにしてくれます。
ありふれたご近所の散策が、忘れられない旅の思い出になります。
普段の行きつけの店の定食やお菓子がより美味しく思えるはずです。

料理の味は満足度の2割に過ぎません。
サービスの価値に上限はありません。
美味しいでしょう? と、
わかちあうサービスがお金に換えられない価値になります。

こむパの所感

コロナ禍を機会に在宅業務や労務管理が加速化され観光業界は人手不足だといいます。それに対応するために営業時間を短縮したりして業界は対応しているようです。一方で観光コンテンツに個性を持たせる為に必要なナイトミュージアムなどへの柔軟な対応。これは人手不足だからできないと言わずに人員配置を工夫して柔軟に対応するようにしたいです。

観光の原点はおもてなし
来てもらえたお客さんが笑顔になってくれることが観光業の一番の喜び。師匠はきっとその気持ちがあるからこそ、このナイトライフエコノミーを提言したのだと思います。

また消費者にとっても旅行は一番手短にできる『非日常体験』。『非日常体験』はいつまでも長く人の記憶の中に残るものです。国内、海外問わずにたくさん旅行へ出かけることが人生を豊かにさせてくれます。個人的には『非日常感覚』が強いのはやはり海外旅行。文化が異なる場所へ飛び込むことは不安なことも多いし、旅先での失敗も起こりがちですが何年か経てば全て素敵な思い出としていつまでも心に残ります。
そして旅先に出会った人との繋がり。これこそ最大の価値になるのでしょうね。
以前僕も若い頃に『完全オーダーメイド型の外国人向けガイド』事業を夢見たことがあります。旅に出る前からお客様と綿密に計画を立てるところから始める。旅行は行く前からが楽しいのでそのプロセスをガイドとお客様で作り上げることができれば、卓越した語学力や観光知識よりも満足度が高いのでは?と。。。。
ガイドというよりコンサルですね。
そういうものにお金を払ってくれる対価ビジネスは増えるはず。

特別連載【師匠木本さんに捧ぐ】しかけ通信1 『自分の生まれ育った街に多くの観光客に来てもらう』北海道で知り合った素晴らしい志の持ち主である方の執筆文を連載します。毎週メルマガで送...

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ABOUT ME
こむぎのパパ
中学時代の顧問の先生の影響で高校英語教師を目指す。 教育実習後、産休教師として夢の教職に就いたが挫折し半年で退職。 外資系企業に就職し最近は地方の支店長として日本各地を転々。 そのおかげたくさんの人や場所に触れ合うことができました。 野球は関西人のくせに生まれた時からドラゴンズブルーの血が流れています。