60歳になって、もう一度ギターを始めました。

正確に言えば、今回が初めてではありません。

中学生の頃に文化祭でギターを弾いたことがあり、約10年前の単身赴任中にも、もう一度挑戦したことがあります。

しかし、その時は長く続きませんでした。

そんな私が60歳になった今、再びギターに向き合い、ソロギターという新しい楽しみ方に惹かれています。

60歳から始めたからといって、すぐに上手に弾けるわけではありません。それでも、自分の好きな曲を少しずつ奏でられる時間は、思っていた以上に楽しいものです。

定年後の趣味は、誰かに評価されるためのものではありません。

自分が楽しいと思えることに、もう一度踏み込んでみる。

それが、人生後半を楽しむための大切な一歩なのではないかと思っています。


この記事でわかること

  • 私が最初にギターを弾いた中学生時代の話
  • 約10年前の再挑戦が続かなかった理由
  • YouTubeでギターを学びやすくなったと感じたこと
  • ソロギターに惹かれた理由
  • 60代から大人の趣味を見つける考え方

60歳からギターを始めるのは遅いのでしょうか

結論から言えば、60歳からギターを始めても遅くはありません。

もちろん、若い頃と同じようにはいかない部分もあります。

指が思うように動かなかったり、コードを覚えるのに時間がかかったり、昨日できたことが今日はうまくできなかったりします。

それでも、プロのギタリストを目指しているわけではありません。

昨日まで鳴らなかった音が鳴るようになった。

つながらなかったコードが、少しだけスムーズにつながった。

好きな曲のメロディーが、自分のギターから聞こえてきた。

その小さな変化だけでも、十分に楽しめます。

60代からの趣味に必要なのは、早く上達することよりも、続けたいと思える時間を持つことなのかもしれません。

私とギターの最初の出会いは中学生の文化祭でした

私が最初にギターを手にしたのは、中学生の時です。

文化祭に出演するため、その時だけにわかに結成したようなバンドに参加しました。

兄の影響もあったのかもしれませんが、借りたアコースティックギターを持って演奏したことを覚えています。

当時は、簡単なコード進行や、少しのアルペジオくらいは理解していたつもりです。

コードをストロークでジャカジャカと鳴らしたり、弦を一本ずつ弾いて伴奏したりする。

私にとってギターとは、歌やほかの楽器を支える伴奏のような存在でした。

文化祭が終わった後も、本格的にギターを続けたわけではありません。

ただ、ギターそのものへの関心は、心のどこかに残っていたのだと思います。

約10年前、単身赴任先でもう一度ギターを買いました

中学生の文化祭から長い時間が経ち、約10年前の単身赴任中に、もう一度ギターを弾きたいと思いました。

メルカリを見ていると、古いギターをきれいにリニューアルして販売している人がいました。

そこで、Morrisのアコースティックギターを手頃な価格で購入しました。

見た目はきれいに整えられていましたが、今振り返ると、弦高などの調整が十分ではなかったのかもしれません。

弦を押さえるのが難しく、思うようにきれいな音を出せませんでした。

さらに、住んでいたのは単身赴任先の静かなマンションです。

ギターの音が近所迷惑にならないだろうか。

隣や上下の部屋に音が響いていないだろうか。

そんなことが気になり、思い切って練習することができませんでした。

仕事も忙しく、ギターに向き合う時間や気持ちの余裕も十分ではなかったと思います。

そして、もう一つ大きかったのが、自分に合う教材を見つけられなかったことです。

本屋へ行けばギターの教本はありました。

しかし、教本に書いてあることと、自分の知識や技術の間に大きな段差がありました。

読んでもよく分からない。

写真を見ても指の動かし方が理解できない。

理解できないまま練習しても、本当に合っているのか分からない。

結局、その時のギターは長く続きませんでした。

今はYouTubeで学びの階段が小さくなりました

10年前と今とで大きく変わったことの一つが、YouTubeです。

もちろん、10年前にもYouTubeはありました。

しかし、私自身が今ほど活用できていなかったこともあり、自分の疑問に合う丁寧な解説動画を見つけることができませんでした。

今は、少し興味を持って検索すると、さまざまな人が詳しく解説してくれています。

これはギターだけではありません。

私は株式投資やお金についても、YouTubeを見ながら勉強してきました。

難しい専門用語も、実際の画面や動きを見ながら説明してもらうと理解しやすくなります。

ギターも同じです。

指の置き方。

弦の押さえ方。

右手の動かし方。

コードから次のコードへ移る時の指の運び方。

文字と写真だけでは分かりにくかったことも、動画なら何度も止めたり、戻したりしながら確認できます。

以前は大きかった学びの階段が、YouTubeによって一段ずつ小さくなり、上りやすくなったように感じます。

それでも分からない部分は残ります。

そこで今回は、ギター教室にも通うことにしました。

ギター教室については、ただ教室の中で練習する場所ではないと感じています。

自宅で練習しても分からなかったことを先生に質問し、次のレッスンまでに取り組む課題やモチベーションをもらう場所です。

このギター教室との向き合い方については、次の記事で詳しく書きたいと思います。

私が惹かれたのは一人で曲を奏でるソロギターでした

今回、ギターを再び始める中で特に惹かれたのが、ソロギターです。

私が中学生だった頃のギターは、コードをストロークで鳴らしたり、アルペジオで伴奏したりするものという印象が強くありました。

メロディーは歌で表現する。

あるいは、バンドの中でほかの楽器がメロディーを担当する。

ギターだけで音楽を完成させるという演奏は、少なくとも当時の私には身近ではありませんでした。

ところが、ソロギターは違います。

一台のギターで、メロディーと伴奏を同時に奏でます。

低い音で曲の土台を作りながら、高い音でメロディーを弾く。

時にはコードやリズムも加わります。

一人で二役、場合によっては三役を担当するような演奏です。

当然、簡単ではありません。

メロディーを意識すると伴奏が止まり、伴奏に集中するとメロディーが小さくなってしまいます。

右手と左手も、それぞれ別の動きをしなければなりません。

それでも、自分のギターから好きな曲のメロディーが聞こえてきた時には、伴奏だけを弾いていた時とは違う喜びがあります。

今はギター教室の課題曲として、

  • 「君をのせて」
  • 「テルーの唄」
  • 「海の見える街」
  • 中島みゆきさんの「糸」

などに取り組んでいます。

まだ最初から最後まで、きれいに弾ける曲ばかりではありません。

途中で止まることもありますし、何度練習しても同じ場所で間違えます。

それでも、自分の指から少しずつ曲が聞こえてくることが楽しいのです。

中古で買ったYAMAHA LS16

60代の趣味は誰かに評価されなくてもいい

若い頃は、趣味であっても上達することを求めていたように思います。

人よりうまくなりたい。

早く弾けるようになりたい。

誰かに認めてもらいたい。

仕事でも同じです。

目標を達成し、成果を出し、評価されることを長く求められてきました。

しかし、60代になって始める趣味は、必ずしも誰かに評価される必要はありません。

ギターを人前で披露しなくてもいい。

ほかの人より上手に弾けなくてもいい。

難しい曲を何曲も弾けるようにならなくてもいい。

自分が楽しいと思い、自分の時間が少し豊かになれば、それで十分です。

ある意味では、自己満足なのだと思います。

しかし、誰かに迷惑をかけるわけでもなく、自分が楽しむための自己満足なら、それは大人の趣味として、とても健全なものではないでしょうか。

やりたいことは一歩踏み込んだ先で見つかります

定年後に何か趣味を見つけたい。

自分の時間を充実させたい。

そう思っても、自分が本当に何をやりたいのか分からない人は多いと思います。

私も、最初からギターが人生後半の趣味になると確信していたわけではありません。

中学生の頃に少し弾いた。

10年前に一度買ってみた。

しかし、その時は続かなかった。

それでも、もう一度やってみたいという気持ちが少し残っていました。

そこで今回は、ギターを弾くだけではなく、ギター教室にも通ってみました。

YouTubeで演奏方法を調べ、ソロギターという新しい世界にも触れました。

最初から答えが見つかっていたのではありません。

少し興味を持ったことに、一歩踏み込んでみたからこそ、自分が楽しいと思えることが見えてきたのです。

やりたいことが完全に見つかるまで、何もしないで待つ必要はないと思います。

少し気になる。

一度やってみたい。

昔やめてしまったけれど、もう一度挑戦してみたい。

その程度の気持ちでも、まずは一歩踏み込んでみる。

合わなければ、やめても構いません。

しかし、踏み込んでみなければ、それが自分に合うのかどうかも分かりません。

よくある質問

60歳からギターを始めても弾けるようになりますか

若い頃より時間がかかることはありますが、少しずつ弾けるようになります。

最初から一曲を完璧に弾こうとせず、短いフレーズや簡単なコードから取り組むことが大切です。

昨日より一つでもできることが増えれば、それも十分な上達です。

一度ギターを挫折していても再挑戦できますか

再挑戦できます。

以前続かなかった理由が、本人の根気不足だけとは限りません。

ギターが弾きにくかったこと、住環境、仕事の忙しさ、自分に合う教材がなかったことなど、さまざまな条件が影響します。

環境や学び方が変われば、以前とは違う楽しみ方ができる可能性があります。

ソロギターは初心者には難しいですか

一人でメロディーと伴奏を同時に弾くため、簡単ではありません。

しかし、最初から複雑な曲を選ばず、ゆっくりと短い部分から練習すれば楽しめます。

自分の好きな曲のメロディーが少し弾けるだけでも、満足感があります。

60代の趣味はどのように見つければよいですか

最初から生涯続けられる趣味を見つけようとしなくてもよいと思います。

少し気になったことを体験してみる。

動画を見る。

教室を見学する。

道具に触れてみる。

小さく始めてみることで、それが本当に自分の好きなことなのかが分かってきます。

まとめ|定年後は好きなことに踏み込めるボーナスタイム

私とギターとの最初の出会いは、中学生の文化祭でした。

約10年前の単身赴任中にも再挑戦しましたが、ギターの弾きにくさや住環境、仕事の忙しさ、教材との相性などが重なり、長くは続きませんでした。

そして60歳になった今、もう一度ギターを始めました。

今回はYouTubeという学びやすい環境があり、分からないことを尋ねられるギター教室もあります。

何より、メロディーと伴奏を一人で奏でるソロギターという、新しい楽しみに出会いました。

まだ思うようには弾けません。

同じ場所を何度も間違えます。

それでも、好きな曲が自分の指から少しずつ聞こえてくる時間は、仕事とは違う充実感を与えてくれます。

やりたいことは、考えているだけではなかなか見つかりません。

少し気になった時に、一歩踏み込んでみる。

一度続かなかったことでも、環境が変わった今なら、もう一度始めてみる。

定年後は、何かを諦めていく時間ではありません。

これまで後回しにしてきたことや、新しく興味を持ったことに踏み込めるボーナスタイムです。

私にとって、その一つがソロギターでした。

次回は、実際にギター教室へ通い始めて分かった、大人の習い事との向き合い方について書きます。

ギター教室は、教室の中だけで練習する場所ではありませんでした。

分からないことを先生に教えてもらい、次のレッスンまでの課題とモチベーションを持ち帰る場所だったのです。

ABOUT ME
こむぎのパパ
京都生まれ。外資系航空会社で長年勤務し、全国各地で営業・マネジメントを経験してきました。現在は定年後の再雇用という新しい働き方をしながら、60代からの暮らし方や人生の楽しみ方を発信しています。 このブログ「こむパの目利き」では、海外旅行、航空業界の裏話、空港・飛行機の楽しみ方、定年後の生き方、ガジェット、車、アウトランダーPHEV、愛犬との暮らしなど、実体験をもとに役立つ情報を紹介しています。 同世代の方には定年後の生活を前向きに楽しむヒントを、これから管理職を目指す方には仕事や人との向き合い方をお届けできれば嬉しいです。